【後輩たちに告ぐ】意識が低くても誰もあなたを責めない。
この前、大学の同期の友達とお酒を飲みながら
「 10年後、もし大学生と話す機会があったら・・・」
という架空の状況で何を話すかという妄想をしたんだけど。
ふたりそろって
「何かしようなんて思わなくて良いから、たっぷり学問しよう」
みたいなニュアンスのことに意見が落ち着いた。
私たちの最大の後悔は
「何かしないと」という焦りに追いかけ回されたこと。
「意識は高く、何かしようよ」と煽りに煽られ、自分を見失うくらい吹き飛ばされたこと。
器用にできてしまったが故に「そのつもり」になって、大学生である時間をちょっとずつ浪費してしまったこと。
本当に悔やんでいるってほどではないにしろ、やっぱり大事な時間で。
もっともっと愛おしい思い出をたくさんつくれたし、身になる武器を学ぶこともできた時間である。
もちろん、これから挽回する。だけどやっぱり大学生って時間は尊いもの。
だからちょっと口すっぱくしながら話そうかなと思う。
わたしたちは入学早々「君たちは世の中のユーザーにはなるな」と言われる。
新しい社会をつくっていく側になるんだと講義を受ける。
もちろんそんなことを言われたら、かっこよすぎるやん。
脳天をぶち抜かれて、そんな未来の自分に恋い焦がれながら、必死でユーザーではなく自分がつくっていく側に。という思想で物事を進め始める。
その間に色んな人に出会い、色んな人から同じように刺激を受けて、
自分の興味の方向に猪突猛進していく。
それでいい。それでいいけど、それに疲れてしまう人だっている。
疲れてしまう自分を否定しなくていいよ。
わたしたちは、この時に疲れている自分を否定して気のせいにして頑張ってしまった。
だから、ちょっと後悔しているんだよね。
もっと自分に正直になれていたら、もう少し早くじっくり学問を味わう時間をとれたのに。
大学の図書館やデータベースは本当に豊かで、個人では到底手が届くものではない。
何冊本を借りて読んだんだろう。どのくらいデータベースを使いこなしているんだろう。
本は読むならもっと早い方がいい。生涯に読める書籍や文献の数は読み始めた時が早ければ早いほど多いじゃない?
そういうことを今になって後悔しても遅い。
先生たちが言っていた「ユーザーになるな」は本当にそうだと思う。
でも別に遅咲きでもいいんだよ。
そういう教育を受けてきた私たちは完全なるユーザーにはなり下がらないだろうし、もっと焦らず胸を張って学問を吸収したっていいんだよ。
まだまだこれからなんだから。だからもし、いまちょっとだけ苦しいと感じている人がいたら
それは素直になっていいし、「今じゃなくったって大丈夫。」と自分を信じて、自分に約束していい。
その強い決断に私たちは誰も責めない。
いわゆる意識が低くっても、人生最大級に楽しくて学びが多い毎日を過ごせていて、その日々に自信を持ってさえいれば、誰もあなたをダメな人とは見ない。
毎日朝まで飲み歩いてもいいじゃない。色んな大人に出会えるじゃん。
一日中映画を観てたって最高じゃん。在学中にアカデミー賞全部観よう。
意味もなく旅に出たって学べることは沢山ある。優しい人間になれるよ。
ぼーっと過ごすのは普段体と心が疲れている証拠。声なき声に気づく時。
だから今の自分をただただ周りと比べて責めるんじゃない。
そんなつまらない、しょーもないことで自分を責めているなら、
今すぐその場を飛び出して、海に行って、泣き叫びながら吐き出してこい。
そして最高の気分を取り戻したら、紙とペンを持って。
抱えているものを書き出して、片っ端から捨てて別れを告げて、
自分が泣かなくて良い環境をつくろう。
自分が笑顔で過ごせる毎日は、今この瞬間からつくれる。
って実はわたしは知っている。
そういうことを大学1年生の頃に先輩から聞かされていたら、もう少し早く救われていたんだろうなと思うんだよね。
一部の人には「うるさい」と思うような言葉だけど。
それでも思い切って、昔の自分のことを思ってこんな話をしてみました。
つらいなあって時はいつでも連絡してね。
おしまい。