書くことに慣れるために #002
先日からおばあさんの家で暮らし始めました。
じつは祖母宅に住み込んで介護中なんですが。歩けず食べれない感じだったおばあさん。
— あべあいり👧🏼 (@Airi_abe) 2019年6月15日
あたしの好きなように、めちゃくちゃ自由にさせてみた。深夜徘徊したり、お化粧したり、もう『不良老人』に仕立て上げたら歩けるようになり、ご飯も食べるようになったので、管理せずにバイブスに従うのが大事。
おばあさんは去年からすい臓がんにかかり、治療はしたものの完治はせず、おそらく体力的な問題から今はターミナルケアに入っています。
あたしが気仙沼に来たのは5月頭。
その頃はおむつを履きたくない!と主張していたのに、そこからガタガタときて、いつの間にか立てなくなり、ご飯も食べれなくなり、もうボケにボケてるような感じに。もう抵抗なくおむつは履くけど、抵抗する力がないのか…
そしてついに、もうご飯が食べれなくなり
あたしが東京に遊びに行って帰ってきたタイミングで入院。それが6月頭。
1ヶ月でもう全然別人だ、、、!
入院中もご飯は一口も食べないし、点滴で生きてた感じだった。
担当医とも話して、おそらく今が一番元気な時だからお家に返しましょうという事で、退院。
そのタイミングで一緒に住み始めたというわけです。
一緒に暮らすからには自分が今まで勉強さてきた中でやりたかった介護を実践してみようと思いました。
①まずは怒らないで話を聞くこと
②とにかく気の済むまでやらせること
③センスオブワンダーを体感させること
①まずは怒らないで話を聞くこと
たとえば私達からしたらゴミのようなものも、おばあさんはポケットに溜め込む。認知症からくる収集癖。
やめなさいという前に、できるだけ何故そうしたのか、どうしたいのかと、行動の意図と意思を聞くことを心がけています。
そうすることによって、尊厳を守りながらコミュニケーションでやんわり方向を変えることができる。
認知症由来の「収集癖」
— あべあいり👧🏼 (@Airi_abe) 2019年6月15日
わたしのおばあさんは4次元ポケットの所持者なんですが、さすがに貝殻とか持ってるから危ないんじゃないかと思って「なんでそんなに色々入ってんの?」と聞いたら「いろいろ入ってるのが嬉しいの!」ととても嬉しそうなので「まあ、いいかそれなら」と納得させられる笑顔だった
②とにかく気の済むまでやらせること
たとえば夜に外に出たいという気持ちや、これは嫌だ!やりたくない!という事を尊重してみました。
夜、外に出ようとするのはいわゆる「深夜徘徊」と言われています。だけど、どうやら話を聞くと「家に帰りたい」というので、「ここはどこ?」と聞くと分からない模様。完ぺきな見当識障害ですね。笑
なので、これは何度口で説明しても分からないなと判断。こういう時はやりたい事は気が済むまでやったらいいと思ったので、散歩を決行。
きのうは22時と24時に2回。笑
しかも雨。
でも傘を持って少し歩いてUターンしたら、家が見えてきた!のでお散歩は5分程度で終了。
それで満足してすぐ眠りにつける。
気が済んだ後は、億劫だったトイレも歯磨きも薬も着替えも全部やらせてくれるようになりました。
③センスオブワンダーを体感させること
雨が降ってても外に出る。
植物を触る。
水を触る。
そういう些細かもしれない、自然と触れる機会を奪わないことを心掛けています。
あとは車椅子を使わず、足から伝わる触感をリスペクトするとか。
果物もフォークを使わず、手で食べるとか。
とにかく何かと触れることで得られる喜びを奪わないこと。
以上3点を今は意識しています。
わたしはできるだけ、ストレッサーをつくらず、管理し過ぎない介護をしてみたいなぁと思っています。
じつは退院してから4日くらいで、ご飯も食べれるし徘徊できるほど歩けるようになりました。
ただね、だからと言って、治るわけではないんです。完治しました!というハッピーエンドにはならないんです。言ってしまえば気休め、されど気休め。
今日やったことだって、もう覚えてない。
でもまあ、楽しかったということはきっと覚えているはず。嫌な思いをさせないことが大切だと思っています。
なので、できるだけバイブスにしたがうことが大事!
こちらの都合を伝えてあげると、今のところ納得してくれます。わたしはこうだけど、あなたはあなたでやることがあるよと。
ただ徘徊にだけは、少し気を使って柵を越えたら通知が来るようにしようと思ってます。
夜中に気付かないうちに外に出てて、玄関にある階段から落ちる可能性があるので。それは本人も本望ではないと思ってのこと。
そんな感じで生活してます。